最近は携帯の通信も4Gから5Gに変わっていき、どんなメリットがあるんだろう??
と、思っている人もたくさんいるかもしれませんので、今回は5Gについて詳しくわかる本の紹介をします。
私もこの本を読むまでは5Gについてよく分からず、とりあえず通信の速度が上がり動画のダウンロードがかなり早くなる事しかわかっていませんでしたが、この本を読み5Gが普及する事によりどんな事が可能なのかを知る事が出来ました!
- タイトル 5Gの衝撃
- 著者 小林雅一(KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやバイオなど先端技術の動向調査。)
この本は、私のように5Gについて全く知らず、普及するとどのようなメリットがあるか知りたい方、5Gが生み出すビジネスについて知りたい方にはオススメの本になります!
それでは少しだけ本の内容を見ていきましょう!
5Gとは何か?
まず最初にこれまでのモバイル通信技術から振り返って行きましょう。
1979年に登場した車載電話や1980年代のショルダーフォンに代表される“第1世代(1G)”
1990年代にアナログからデジタル方式へと切り替わりケータイの多機能化が進んだ“第2世代(2G)”
2000年代にインターネットと融合することで音楽配信とモバイル・アプリの発達を促した“第3世代(3G)”
2010年代に高速・大容量化が進み動画のストリーミング視聴が出来るようになった“第4世代(4G)”
第5世代(5G)では、4Gを遙かに凌ぐ超高速・大容量のモバイル通信が可能になります。
しかもそれは、スマホのみならず、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの次世代アプリ用の端末をはじめ、ロボット、ドローン、自動運転まで様々なデバイスがインターネットにつながるIoT社会の基盤技術と注目されています。
1G~5G とかなり進化していきましたね!
恥ずかしい事に私がこの本を読むまで4Gが何なのかも知りませんでした…(-_-;)。
5Gの条件
国際標準化団体ITU-Rが公開している5Gが満たすべき最低条件のうち主な要件は、3つ程あります。
・データの伝送速度
データを伝送する速度の事で、bpsという単位で表され、1秒間に何ビットのデータを送れるかという意味になります!
5Gに求めらる伝送速度は、基地局から端末までが、20bps。端末から基地局が10bpsになり、これは4Gの約10~20倍にあたります。
・遅延時間
通信ネットワークにおける「遅延時間」とは。ユーザーがデータの伝送など何らかのリクエストうぃ出してから、実際にそのリクエストに対する反応か返ってくるまでの時間です。
遅延時間が短いほど、通信ネットワークのレスポンスは良くなり、5Gに求められる遅延時間は1ミリ秒。これは4Gの約10分の1になります!
・同時接続数
同時接続数とは通信ネットワークに同時接続できる(スマホなどの)端末数です。1平方キロメートル当たりの台数で表され、5Gに求められる同時接続数は、1平方キロメートル当たり100万台。これは、4Gの100~500倍!
数字だけを見てもよくわかりませんが、4Gと比べると目標値を下回わるとしても、4Gから5Gへ変わることは、すごい進化 だと思いませんか??
早く5Gのすごさを実感したくなりますよね!
でも、ショックなことも書かれていました!
米国で検証された5Gの実力
5Gの性能、中でも重要な「データの伝送速度」を実測した様子をレポートし、4Gの数十倍に達するという結果になりました。しかし、そこには重要な但し書きがあります。
それが、5Gサービスのカバー・エリアが極端に限られているということです!
4Gの基地局は高さ十数メートル程度の通信塔である事が多いですが、5Gの基地局となるのは市街地の電柱や街灯、信号機等の既存のインフラ上に設置される小型の無線ユニットになります。
5Gの驚異的な通信速度を記録したのは5G基地局から僅か数十メートルしか離れていない屋外の場所になります。
そこから数百メートル移動しただけで、5Gの電波はスマホに届かなくなってしまいます。また、基地局かに近い場所でも、ビルなど屋内に入った途端に電波が遮られてしまいます。
そこで、周波数を低くし、電波の到達距離を長くする方法に変わっていく事になりそうです。
5Gに切り替わる事で、どのようなメリットがあるのか?
皆さんが一番知りたい部分かもしれませんね!
身近な事ですと、混み合った場所でもスムーズにスマホを使える点とスマホでゲーム専用機向けに開発されてきた本格的な物をプレイできる点になります。
・混み合った場所でもスムーズにスマホを使える
4Gでは満員のスタジアムなど混雑した場所では、各種アプリ(サービス)の動作速度が極端に低下し、事実上使えない時もあったと思います。
その原因は、通信ネットワークに同時に接続できる端末の限界にあります。
5Gになる事で、1平方キロメートル当たり100万台の端末が同時に接続でき、その上、超高速・大容量の通信なので、非常に混雑した場所でも電波が届いていれば快適にスマホが使えるようになります。
特に通勤電車内では、スマホで動画やゲームをする人もいると思うので、モバイル通信の渋滞問題が解消される事はありがたいですよね。
・スマホでゲーム専用機向けに開発されてきた本格的な物をプレイできる
スマホのゲームにも変化が出てくるといわれており、5Gになる事で迫力のあるアクションや壮麗なグラフィックを満載した対戦型RPGなどヘビー・ユーザー向けのゲームをプレイする事が可能になり、主流になってくるそうです。
ゲーム好きの方にはたまりませんね!!(*’▽’)
・その他のメリット
他にも医療の現場ですと「ダヴィンチ」(胸腔ないし腹腔の内視鏡下手術ロボット、術者は数m離れた場所に置かれたコンソールに座って操作を行う)のようなロボットを使って重篤な患者が移動せずに、遠方にいる高度技術を持つ医者の手術を受けられるように期待されいます。(日本では2019年6月に医療ロボットによる手術を遠方操作で行うことを解禁するオンライン診療指針の改定案を、厚生労働省の検討会が了承しました。)
しかし、課題も多く遠方手術で患者が死亡したり、病状が悪化したりした場合、その責任は手術を行った医師にあるのか?、5G通信の不具合などから手術が失敗したしたら、キャリアの責任になるのか?それとも手術室のロボットや通信環境を提供する病院の責任になるのか?等の課題や問題が多々あるので、まだ先の話になりそうですね(-_-;)
これ以外にも自動運転やVR、監視ビジネス等5Gに替わる事で色んなビジネスチャンスがある事も詳しく書かれております。
最後に
本当にたくさんのメリットがあり、サービスを受ける側からすると早く体験したいな~って思いますよね!(笑)
これまでに5Gについて語ってきましたが、5Gを巡っての競い合いは企業間だけの話ではなく、国同士の競い合い(米国と中国)にもなっております。その理由が5Gを制する国がインターネットと世界経済の未来を支配し、ひいては21世紀の覇権を握る公算が高いからと考えられており、その事についても書かれておりますので興味がある方は是非読んでみて下さい。
この1冊を読むだけでかなり5Gについて詳しくなれます!!
コメント