流れ星の正体がまさかの… 宇宙の魅力が満載の書籍「面白くて眠れなくなる天文学」

書評
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宇宙は空を見上げても観えないので、マクロ過ぎてあまり実感できませんよねぇ~。

普段生活していてもあまり実感がない宇宙ですが、その魅力を知れば知るほど面白く、宇宙に興味が出てきますので今回は宇宙について学べる本を紹介していきます!

タイトル:「面白くて眠れなくなる天文学

著者:縣 秀彦(あがた・ひでひこ)大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台天文情報センター准教授/普及室長。テレビやラジオでも活躍中。

この本はあまり宇宙に詳しくない人でも面白く・分かりやすく解説しているので、これから勉強しようとお考えの方におすすめです。

それでは、少しだけ内容を紹介していきます!

 

流星(流れ星)種類&正体

 

流れ星というと大きな星が流れているイメージがしてロマンチックで、見れたらラッキーと思いますよね~。

しかも、小さい頃誰もが聞いたことがある「流れ星が流れている間に願い事を三回言えたらその願いが叶う」という言い伝えを信じてやっていた人もいると思います。

流れ星はほとんどの場合は0.2秒程度しか輝きませんので願い事を3回言うのは不可能に近いです。

が、流れ星の中には時々「火球」といってとても明るい流れ星が1~2秒間近く見えている事がありますので、その時が願い事を言うチャンスです

落ち着いて、頑張って3回願いを言ってみてください!

 

流星の種類

 

流星には散在流星と群流星の2種類あります。

・散在流星・・・いつ、どこを流れるか、まったく予想がつかない流星の事です。

 

・群流星・・・ある時期に同じ方向から四方八方に飛ぶように見られる流星の事です。

例として三大流星群があります(1月のしぶんぎ座流星群・8月のペルセウス座流星群・12月のふたご座流星群)

群流星が飛んでくる方向にどの星座が含まれるかで流星群の名前が決まります!!(ふたご座流星群ならふたご座がある方向から飛んで来るので、ふたご座流星群という名前になりました。)

 

流星の正体は…

 

さぁて、ここからが本題の流れ星の正体についてになります。

流れ星の正体は、、、実は星ではなく、宇宙空間にある直径1㎜~数㎝程度の塵粒(ダスト)が地球の大気とぶつかって、大気や気化した塵の成分自体が光を放つ現象という事らしいです!!

しかも塵の多くは、砂粒のような硬くち密な状態ではなく、綿のようなふわふわとした構造になっているそうです!

僕は、この本を読んで流れ星の正体を初めて知っ時にショックを受けました(-_-;)笑

流れ星の正体を知った後だと、塵粒に願い事を言ってたんだと少し恥ずかしく思いますし、なんだかシュールな光景だなぁと思いました!笑

どうですか?皆さんもショック受けましたか!?

 

月にも山脈や海がある!?

 

ここからは、月についての章になります。

それでは、月について見ていきましょう!

 

月が出来た経緯

 

地球の衛星、月はどのようにできたのでしょうか!?

実は今日でも、月がどのようにしてできたのかは完全には解明されていないそうなのです!

ですが、一番有力なのが「巨大衝突説」(ジャイアント・インパクトせつ)です!

巨大衝突説・・・太陽系ができて間もない頃に、火星サイズ(地球の質量の10分の1程度)の天体が地球に衝突し、表面が破壊され、周辺に飛び散った物質が急に集まって月を形成したと考えられる。

※火星の2つの衛星も、ジャイアント・インパクトによって形成されたと推定されています。

 

月の海や山脈について

 

少し逸れましたが、ここから本題になります。

・月の海

肉眼で月を見上げると、表面に黒い模様が見えます。(ウサギが餅をついている姿に見える部分)

この部分は、月の地名で「」と呼ばれています!

※海といっても水はありません。

 

・月の山脈

月に巨大な天体が衝突する事で、月の内部からマグマが地上に溶けて現れ、それが広がった溶岩地形の事です。

天体望遠鏡や双眼鏡を使うと、クレーターや山脈、谷間など様々な地形が見えます。

これらの地形は満月の時はあまり見えないが、月が欠け始めた頃、斜めから太陽の光が当たる時期の方が、表面の凸凹に影ができて立体的に見えます。

 

・山脈とクレーターの違い

隆起したように見える部分を山脈」と呼び、「クレーター」は、隕石が落下する事で出来た窪みの事です。

月には特に2つの巨大なクレーターがあり、それぞれに天文学者の名前「ティコ」「コペルニクス」と、名付けられています。

 

前述で紹介した海や山脈にも名前があり、は「雨の海」「神酒の海」「静かな海」等変った名前が付けられていますが、山脈には「アルプス山脈」「ウラル山脈」と地上の有名な山脈の名前が付けられています!

 

勇者オリオンの右肩がなくなる日

 

オリオン座の右肩に位置する「べテルギウス」が近い将来、超新星爆発する可能性があると言われています。

恒星は一生を過ごした後、大きく膨れあがって赤色巨星となり、その後、軽い星は惑星状星雲を経て白色矮星(はくしょくわいせい)に、重い星は超新星爆発をして、最後は中性子星かブラックホールになります。

超新星爆発・・・質量の大きな恒星や近接連星系の白色矮星が起こす大規模な爆発の事。(太陽は恒星に数えられますが、質量が小さいので超新星爆発を起こしません。)

 

べテルギウスは、直径が太陽の1000倍近くある赤色超巨星の1つです。

ベテルギウスが超新星爆発を起こすと、3~4ヶ月の間、満月の100倍の明るさで輝き昼間でもはっきり見えるそうです。そして、4年もすると肉眼では見えなくなってします。

太陽系からベテルギウスまでは約640光年の距離(光が640年かかって進むことが出来る距離)があるので、もしかしたらもうすでに超新星爆発が起こった後なのかもしれません。

私はこのベテルギウスの話を本を読む前から聞いていたので、なくなるのは悲しいですけど、生きている間に1回は超新星爆発をみてみたいので楽しみにしています。(^^♪

本でも紹介されていますが、超新星爆発の様子を人類は過去にも目撃しているそうです!

おうし座の角の先にある、かに星雲(M1)は、平安時代の1054年に爆発した星の残骸だそうです。

爆発した星の光が、昼間でも数日は見えたと「明月記」や中国の文献にも残されています。

超新星爆発の様子を目撃出来るなんて羨ましいですよね!!

 

最後に

 

3つの項目を紹介しましたが、多少は宇宙に興味が持てましたか?

宇宙の面白い所って今の科学力をもってしてもまだ解明されていない事が沢山ある事だと私は、思います。

今回紹介していない部分に「地球に生命をもたらしたのは彗星だった?」や「ダークエネルギーの謎」等興味が出てくる項目が沢山あるので、気になった方は、ぜひ一度読んでみてください‼

 

 

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